
私が働いていた市役所は、とにかく規模が大きくて、
ひとつの庁舎で数千人の職員が働いていた。
決して広くはないビルに、
1フロア150人以上の職員が詰め込まれて仕事をする。
職員の数はゆるやかに削減されていくんだけど、
そのスピードより速く、簿冊や紙資料や、もらって果たしてうれしいのかわからない推進ノベルティグッズなんかが増えていき、
年々スペースが圧迫されていく。
そんな構造上の問題を抱えながら、
職員たちは、日々ぎゅうぎゅうの職場で
たくさんの仕事を抱えながらぱんぱんになって働くわけだ。
ただでさえ人の密度が高いから、空調温度は重大な問題だ。
ところが、ご察しのとおり、ほとんどの職員は冷房運転に対する市の姿勢に不満を抱いていた。
まず、設定温度。聞いて驚くなかれ、28℃だ。
梅雨時の湿度たっぷりの時期だろうが、
夏の盛りの炎天下だろうが、28℃からびた一文動くことはない。
全館空調という名のもとの、強制服従。
真夏に、外回りから庁舎に帰ってきても「わぁ涼しい!」ってならない絶望。
なんなら、自分勝手にクーラーを入れられる公用車の中の方が涼しかった。
当然、この温度では暑すぎて、
ただパソコンの前に座っているだけなのに汗がとまらない。
各自が自前で用意したハンディファンが回る音が響くフロア。
異質である。
さらには、この冷房には稼働時間が決まっていた。
開庁時間~閉庁時間までだと思うだろ?
驚くなよ。閉庁30分前には、冷房が切られていた。
なぜ!残りの30分は、残り涼でやり過ごせと?
1フロア150人で消費したら、
残りの涼しさなんて、あっという間に食い尽くしてしまう。
そして、冷房の稼働期間というのも決まっていて、
私が入庁した年は、9月いっぱいで冷房運転は終了とされていた。
よくよく考えてほしい。
近年は10月に入ろうが11月に入ろうが、うだるような暑さは残っている。
10月だから「わぁ涼しい!」ってわけにはいかないのである。
それなのに、10月に入ったら、一切冷房運転はしません。のスタンスだったのだ。
この問題は、組合が申し入れをして、
時期に関わらず、〇℃以上の日は冷房運転をする、という約束を取り付けた。
え…?それって、闘って手にするもの?
と、そちらにも衝撃を受けたが。
とにかく、決めたルールは絶対、すこしでも費用削減、の行政スタイルが、この冷房運転問題からも透けて見える。
費用削減の必要性はわかる。
でも、働く職員の士気や効率性をまるっと無視するそのスタンスは、
目先の費用削減しか見えてないです、と言ってるようなものだぞ、と感じていた。
そして、
庁舎の管理をする課の方々も、
同じように冷房問題に苦しめられているのでは…と思ったのだが、
気づいてしまった。
彼らの課は別棟にあって、冷房バリ快適温度だったのだ。なーぜー!
これって公務員あるあるだよね。
本日も公務おつかれさま!